ストーマは病気じゃない
ストーマ自体は人工的に造られた排泄口というだけで、決して病気ではありません。
勿論、自然のものではありませんから不便や不都合もあるでしょう。しかしながら、傷病によって失った腸の一部や膀胱などの代わりに便や尿の排泄を行う大切な身体の一部なのです。
初めてストーマを持つことになった方には様々な不安があるかと思いますが、正しい知識を持って正しいストーマケアをすることによって手術前と同様の生活が送れるのです。
食事の制限はありません。
手術直後は医師の指示による食事を摂る事になりますが、回復に伴って徐々に普通の食事を摂ることが出来るようになります。
糖尿病などで医師から食事療法や食事制限を指示されていない限り、「栄養のバランスを考えながら規則正しい食事を摂る」とか「よくかんで食べる」、「便が硬くなりやすい食べ物、軟らかくなりやすい食べ物、ガスを発生させやすい食べ物、消化の悪いものに注意する」といった食事に関するごく一般的な注意点程度しかありません。
ご自分の便の状態に合わせて下痢の時には硬くなりやすい食べ物を摂るなどして調整してみるのもよいでしょう。但し、あまり便が硬くなりすぎると便が詰まってしまって腹痛や吐き気をもよおす場合もあるので注意しましょう。
イレオストミー(回腸ストーマ)の方は脱水予防の為に十分な水分を摂ることも大切です。
入浴の制限もありません。
ストーマ装具をつけたまま入浴やシャワーを浴びることが出来ます。
装具を外しての入浴も可能ですが、排便の可能性がある場合や公共の浴場では装具を着けて入りましょう。
スポーツも出来ます。
手術後、体調を整えながら回復に伴って、ゴルフ、スキー、テニス、水泳など、ご自分の体力や体調に合わせたスポーツを楽しむことが出来ます。
但し、 相手とぶつかり合うようなスポーツ(バスケットボール、サッカー、ラグビーなど)や格闘技(空手、レスリング、ボクシングなど)といったストーマや装具が損傷する恐れがあるスポーツは避けてください。
旅行も出来ます。
体調さえ回復すれば旅行も問題ありません。
但し、旅先では不意に体調を崩したりすることも考えられますので必要な量より少し多めの装具を持っていくと良いでしょう。
勿論、仕事も出来ます。
体調が整い、体力的にも十分回復すれば職場復帰も可能になります。
医師と相談しながら職場復帰の時期を調整していきましょう。
性生活や妊娠・出産も可能です。
一番大切なのはパートナーとの理解と十分なコミュニケーションです。
消極的にならずに、パートナーと雰囲気作りや体位などを工夫してみましょう。セックスの前にはパウチは空にして、ミニタイプのストーマ袋に替えたり、カバーをしたりすることでより積極的になれるでしょう。
女性の方は医師の許可があれば妊娠・出産も可能です。 |